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私の発達障害(4)
後半部分を書かせていただきます。
「やはり自分は教育現場に立ちたい。」と思った私は研究員の先輩に相談し、社長に退職届を提出し、塗料会社を辞めました。そして、教員免許を取るために通信制大学に入学することに決めました。しかし、ここにも大きな壁がありました。理科の教員免許を取るには、「化学実験」・「物理学実験」・「生物学実験」・「地学実験」の4つの実習が不可欠です。このうち化学実験(私は理学科化学コースなので当然必修)と「物理学実験」は履修していましたが、「生物学実験」・「地学実験」の単位が取得できていませんでした。当時、これらの実験を含む実習の受け入れを行っている通信系大学は明星大学の通信教育課程のみであり、さらに募集人数はほとんどありませんでした。私も応募してみたのですが、残念ながら入学は叶いませんでした。しかし、諦めることは出来ず、何とか教員免許の取得は出来まいかと考え、佛教大学の通信課程の課程本科(「国語」免許状取得課程)に入学し、同時に大阪市立大学(現 大阪公立大学)の科目等履修生として、理科教育法及び地学・生物学実験・地学実験の単位を取得することで理科と国語のダブルライセンス取得を目指すことになりました。この大阪市立大学で私は今でも親交のある良い友人と出会いました。また、大阪府コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラム(CST-G1)に参加する資格を頂きました。大阪府のCST-G1は、大阪府教育委員会と大阪教育大学を中心として複数の大学が協力し、将来的に中核的な存在になる理科教員を育成することを目的として試行的に行われたもので、CST-G1は学生、CST-G2は現役教員向けに実施されました。私はCST-G1の学生として大阪教育大学でも学ばせて頂き、修了しました。本題に戻りますが、佛教大学では「国語」の教員免許を取るために通っておりましたので、当然、教育実習は「国語」で受けなければなりません。そして、教育実習に行った際に、あまりにも周りの先生方との関係が上手くいかず、さらに毎日提出する日報の誤字・脱字に悩み続けておりました。誤字・脱字に気を付けて一切無く書いた日は、日報を書くだけで1時間掛かっていました。(他の学生は10分で書いています。)そういった多くの悩みを抱えつつ教育実習に参加している際に、ふとある漫画のことが頭をよぎりました。その漫画の主人公のADHDの特性と自分の特性がとても似通っており、「もしかして、自分は発達障害では?」と疑い始めます。それをきっかけに心療内科を受診し、ウェクスラー式検査(WAIS-Ⅲ)を受け、正確に発達障害(ADHDとASD)と診断されます。一度、過去の投稿で心理検査と学習に関する記事を書きましたが、私もそのおかげで自分と向き合って自分の特性を理解して付き合っています。私の場合は、言語性が高く、動作性が低い結果でした。より細かい部分で見ると処理速度の項目だけ圧倒的に低い結果でした。要するに落ち着いて作業のできる環境での行動や学習の能力は高いので、時間割が決まっており、周りのサポートもある『学生』である間は、忘れ物と無くし物と友人関係以外の問題が露出していません。特に処理速度は単純計算だと顕著にその差が出ますが、問題が高度になればなるほど他の分野(例えば式の簡略化や別解釈の作成等)で補えてしまうので問題が見つかりにくいのです。それに対して時間割が決まっておらず、自分で考えて素早く処理しなければならない。かつストレスの多い環境である『社会人』になった結果、一気に『ダメ人間』に変わってしまったのです。
今、客観的に書けているのは、長い間心療内科に通い続け、薬を処方してもらい、自分のストレスの少ない環境での仕事をさせて頂いているからです。心療内科の先生や今まで支えて下さった周りの方々に感謝しています。それと同時に迷惑をかけてしまった同僚の方々には申し訳ないと思っています。
この様に発達障害を持っている身として苦労したことも沢山あります。でも、私は前述のように私立大学を卒業し、公立大学で科目等履修生として学び、国立大学でCST-G1の資格を得て、通信系大学に課程本科生として入学し、さらに大学院を修了することが出来ました。この道でなければ今の様な濃い教育は出来なかったと思います。遠回りしたからこそ見えることもあります。現在、また教員免許を取得する道を再開しようと思っております。生徒に「勉強しなさい。」と言いながら先生がサボってたら叱られてしまいます。本気で遊び、本気で学ぶ。そういった姿勢を見て頂ければ嬉しく思います。今後とも進化し続ける個別指導教室、家庭教師の帝塚山をよろしくお願いします。
「やはり自分は教育現場に立ちたい。」と思った私は研究員の先輩に相談し、社長に退職届を提出し、塗料会社を辞めました。そして、教員免許を取るために通信制大学に入学することに決めました。しかし、ここにも大きな壁がありました。理科の教員免許を取るには、「化学実験」・「物理学実験」・「生物学実験」・「地学実験」の4つの実習が不可欠です。このうち化学実験(私は理学科化学コースなので当然必修)と「物理学実験」は履修していましたが、「生物学実験」・「地学実験」の単位が取得できていませんでした。当時、これらの実験を含む実習の受け入れを行っている通信系大学は明星大学の通信教育課程のみであり、さらに募集人数はほとんどありませんでした。私も応募してみたのですが、残念ながら入学は叶いませんでした。しかし、諦めることは出来ず、何とか教員免許の取得は出来まいかと考え、佛教大学の通信課程の課程本科(「国語」免許状取得課程)に入学し、同時に大阪市立大学(現 大阪公立大学)の科目等履修生として、理科教育法及び地学・生物学実験・地学実験の単位を取得することで理科と国語のダブルライセンス取得を目指すことになりました。この大阪市立大学で私は今でも親交のある良い友人と出会いました。また、大阪府コア・サイエンス・ティーチャー養成プログラム(CST-G1)に参加する資格を頂きました。大阪府のCST-G1は、大阪府教育委員会と大阪教育大学を中心として複数の大学が協力し、将来的に中核的な存在になる理科教員を育成することを目的として試行的に行われたもので、CST-G1は学生、CST-G2は現役教員向けに実施されました。私はCST-G1の学生として大阪教育大学でも学ばせて頂き、修了しました。本題に戻りますが、佛教大学では「国語」の教員免許を取るために通っておりましたので、当然、教育実習は「国語」で受けなければなりません。そして、教育実習に行った際に、あまりにも周りの先生方との関係が上手くいかず、さらに毎日提出する日報の誤字・脱字に悩み続けておりました。誤字・脱字に気を付けて一切無く書いた日は、日報を書くだけで1時間掛かっていました。(他の学生は10分で書いています。)そういった多くの悩みを抱えつつ教育実習に参加している際に、ふとある漫画のことが頭をよぎりました。その漫画の主人公のADHDの特性と自分の特性がとても似通っており、「もしかして、自分は発達障害では?」と疑い始めます。それをきっかけに心療内科を受診し、ウェクスラー式検査(WAIS-Ⅲ)を受け、正確に発達障害(ADHDとASD)と診断されます。一度、過去の投稿で心理検査と学習に関する記事を書きましたが、私もそのおかげで自分と向き合って自分の特性を理解して付き合っています。私の場合は、言語性が高く、動作性が低い結果でした。より細かい部分で見ると処理速度の項目だけ圧倒的に低い結果でした。要するに落ち着いて作業のできる環境での行動や学習の能力は高いので、時間割が決まっており、周りのサポートもある『学生』である間は、忘れ物と無くし物と友人関係以外の問題が露出していません。特に処理速度は単純計算だと顕著にその差が出ますが、問題が高度になればなるほど他の分野(例えば式の簡略化や別解釈の作成等)で補えてしまうので問題が見つかりにくいのです。それに対して時間割が決まっておらず、自分で考えて素早く処理しなければならない。かつストレスの多い環境である『社会人』になった結果、一気に『ダメ人間』に変わってしまったのです。
今、客観的に書けているのは、長い間心療内科に通い続け、薬を処方してもらい、自分のストレスの少ない環境での仕事をさせて頂いているからです。心療内科の先生や今まで支えて下さった周りの方々に感謝しています。それと同時に迷惑をかけてしまった同僚の方々には申し訳ないと思っています。
この様に発達障害を持っている身として苦労したことも沢山あります。でも、私は前述のように私立大学を卒業し、公立大学で科目等履修生として学び、国立大学でCST-G1の資格を得て、通信系大学に課程本科生として入学し、さらに大学院を修了することが出来ました。この道でなければ今の様な濃い教育は出来なかったと思います。遠回りしたからこそ見えることもあります。現在、また教員免許を取得する道を再開しようと思っております。生徒に「勉強しなさい。」と言いながら先生がサボってたら叱られてしまいます。本気で遊び、本気で学ぶ。そういった姿勢を見て頂ければ嬉しく思います。今後とも進化し続ける個別指導教室、家庭教師の帝塚山をよろしくお願いします。