ブログ
通信制という学び方(大学編)
通信制の大学は、先の記事の通信制高校と大きく様相が異なります。まず、課題(レポート)についてですが、通信制高校の場合は教科書を見ながらの穴埋めが中心でした。それに対して大学では、テキストを読んだ上で各種文献にあたり、文献から引用しながら自身の考えを客観的に説明しなければなりません。一言で言うなら、難易度が全く異なります。近所の公園を散歩するのと猛獣が多く居るサバンナの真ん中を散歩する程度の違いがありますね。問題にも著作権がありますので具体的なものは書きませんが、「テキストを参考にして、~について3200文字程度で論じよ。」や「AとBについて比較した上で、その類似点、相違点を述べよ。」とような課題が出ます。文字数は1単位が1600文字程度、2単位は3200文字程度、4単位は3200文字程度のものを2題という形で出ます。さらにこれが受理された後に科目最終試験があり、これに合格して、やっと単位を得ることが出来ます。この課題の難易度や内容は大学によって異なりますし、取得しようとしている教科や授業によっても異なります。そして、もう一つの壁は卒業研究にあります。この卒業研究の有無が大学の卒業率を変化させる大きな要因になり得ます。卒業研究は、大学によって必修教科である場合と選択教科である場合があります。学士の資格を目的として、卒業だけを考えるのであれば、選択教科としている大学を選ぶのも選択肢の1つだと思います。しかし、卒業研究はいわば自分の培ってきた力の全てを注ぎ込み、一つの作品を作り上げる作業です。その時に使われた技術と経験は一生の宝になると思います。それを考えた上でどちらが良いか選択して貰えたらと思います。
大学の卒業率に関してですが、私が行ったことのある大学では、その大学の先生曰く、「修業年限(8年)まで卒業できた生徒は全体の25%程度。最短で4年(編入の場合は3年や2年もある)だが、この最短の卒業は10%程度しか居ない。」らしいです。正直に申し上げるなら、1人でレポートに取り組んで文献を読み漁り、まとめる作業を数年間続ける。これは精神的にタフな人でなければ続けることは困難です。元々何らかの目的を持って通信制大学に進学されているのにこの卒業率になります。如何に困難かお分りいただけたと思います。ですので、私は通信制高校と異なり軽々に通信制大学は勧めません。しかし、強い目的意識と学友が居れば乗り越えることもできると思います。
ここまで通信制大学について厳しいことを書きましたが、逆に言えば自身で困難を乗り越える成長の可能性も高いと言えます。さらに大学への通学時間が要らない。授業料は通学制の大学と比較して安価。練習次第では短時間での単位習得が可能。入試に学力試験が見られるケースが少ないので、現役生との差が少ない。仕事との両立が可能などメリットも沢山あります。ですので、選択肢の1つとして残しておくと良いと思います。
ここで一つ話題を変えますが以前に書かせて頂いた科目等履修生制度は覚えていらっしゃいますでしょうか?あの科目等履修生制度は通信制大学にも存在します。それを踏まえた上で私は、新しい学びのスタイルとして通学制大学と通信制大学の科目等履修生のハイブリッド受講を提案します。テキストを読み込んで理解する方が容易な教科(授業)とある種の解釈を必要とする教科(授業)を両方の大学で同時に受講します。大学の雰囲気を通学制の大学で味わいながら、自身のテキストで学ぶ能力の向上を通信制大学で行います。通学制の大学の授業は毎回課題が出るわけではありません。しかし、通信制大学は課題でのみ評価されます。通学制で習ったことを利用して、別教科や別授業の課題という形でアウトプットします。そうすればモチベーションは保てますし、文献学的な手法を通信制で使いますのでその能力は大きく向上します。結果として通学制の大学と通信制の大学の両方で高い質の勉強を可能とします。ただ、デメリットとして、時間的、体力的、金銭的な問題は当然あります。それらの問題を知った上で検討する価値は大いにあると思います。是非ご検討ください。
これからも家庭教師の帝塚山をよろしくお願いします。
大学の卒業率に関してですが、私が行ったことのある大学では、その大学の先生曰く、「修業年限(8年)まで卒業できた生徒は全体の25%程度。最短で4年(編入の場合は3年や2年もある)だが、この最短の卒業は10%程度しか居ない。」らしいです。正直に申し上げるなら、1人でレポートに取り組んで文献を読み漁り、まとめる作業を数年間続ける。これは精神的にタフな人でなければ続けることは困難です。元々何らかの目的を持って通信制大学に進学されているのにこの卒業率になります。如何に困難かお分りいただけたと思います。ですので、私は通信制高校と異なり軽々に通信制大学は勧めません。しかし、強い目的意識と学友が居れば乗り越えることもできると思います。
ここまで通信制大学について厳しいことを書きましたが、逆に言えば自身で困難を乗り越える成長の可能性も高いと言えます。さらに大学への通学時間が要らない。授業料は通学制の大学と比較して安価。練習次第では短時間での単位習得が可能。入試に学力試験が見られるケースが少ないので、現役生との差が少ない。仕事との両立が可能などメリットも沢山あります。ですので、選択肢の1つとして残しておくと良いと思います。
ここで一つ話題を変えますが以前に書かせて頂いた科目等履修生制度は覚えていらっしゃいますでしょうか?あの科目等履修生制度は通信制大学にも存在します。それを踏まえた上で私は、新しい学びのスタイルとして通学制大学と通信制大学の科目等履修生のハイブリッド受講を提案します。テキストを読み込んで理解する方が容易な教科(授業)とある種の解釈を必要とする教科(授業)を両方の大学で同時に受講します。大学の雰囲気を通学制の大学で味わいながら、自身のテキストで学ぶ能力の向上を通信制大学で行います。通学制の大学の授業は毎回課題が出るわけではありません。しかし、通信制大学は課題でのみ評価されます。通学制で習ったことを利用して、別教科や別授業の課題という形でアウトプットします。そうすればモチベーションは保てますし、文献学的な手法を通信制で使いますのでその能力は大きく向上します。結果として通学制の大学と通信制の大学の両方で高い質の勉強を可能とします。ただ、デメリットとして、時間的、体力的、金銭的な問題は当然あります。それらの問題を知った上で検討する価値は大いにあると思います。是非ご検討ください。
これからも家庭教師の帝塚山をよろしくお願いします。