ブログ
通信制という学び方(高校編)(2)
前回の記事に書かせて頂いたように今回は「サポート校」についてお話ししようと思います。サポート校というのは、ざっくりと言ってしまうなら学校のように集団生活を送ることの出来る昼間用の「塾」と思っていただければ良いと思います。何故「塾」といったのかと言いますとサポート校単独では高等学校として認められていません。もっと言うなら高校の卒業資格が得られません。ですのでサポート校は必ずどこかの通信制高校と提携しており、その通信制高校に学籍を持ったまま授業だけサポート校で受けます。だから、「塾」というカテゴリーで紹介させて頂きました。サポート校は一般的な塾と異なり、勉強を教えるだけでなく文化祭や運動会も行っており、限りなく形態は学校に近いです。しかし、学校とは異なっているので、法的な縛りは緩くなります。それ故に通常の「学校」ならば許可されないような自由な内容をカリキュラムに含むことの出来る点がその最大の魅力です。これは私の生徒から聞いた話ですが、毎週火曜日に格闘ゲームの大会が開催されており、先生も生徒も本気で試合をしたそうです。また、学園祭ではその日だけ利用できる校内のみの通貨が発行され、どんな方法で儲けても構いません。物品販売やカジノの開催等でもあくまでも金銭的なやり取りではなく、校内の通貨(言い換えるとゲームコイン)で行われるので問題はありません。設けた通貨は最終的にサポート校が用意した文房具と交換してくれるそうです。このシステムの優れた部分は、校内通貨の総量は決まっているので、誰かが通貨を稼ぐということは、別の誰かが通貨を使用しているということになります。まさに現実世界の経済原理の仕組みが体験できます。さらに言えば新しいビジネスモデルのロールプレイも可能ですから将来的に起業する子が出てくる可能性もあります。非常に素敵なシステムだと感じます。この素晴らしいサポート校ですが唯一のデメリットが存在します。それは金銭の問題です。サポート校は「学校」ではないので、大阪府の高等学校の授業料無償化の対象にはなりません(提携先の通信高校が大阪府下にある場合は、通信高校の授業料だけ対象になります。)。また、通信制高校の授業料とは別にサポート校の授業料等がかかります。そういった意味で、家庭の経済的負担は大きいです。しかし、それだけの価値はあると言えます。最後に、名称から通信制高校とサポート校を見分ける方法を書かせて頂きます。通信制高校は、国の定める学校法人なので「高等学校」が名乗れます。それに対して、サポート校は「高等学校」を名乗ることはできません。ですので、「~高等学院」もしくは「~専門学校 高等部」というようになっています。基本的に「~高等学校」であれば通信制高校です。以上がサポート校の説明になります。
これからも家庭教師の帝塚山をよろしくお願いします。
これからも家庭教師の帝塚山をよろしくお願いします。