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フォークリフト見学会の報告
先日、生徒からの希望があったので生徒の付き添いとして一緒にフォークリフトの見学会に参加してきました。今回参加させて頂いたのは、トヨタL&Fカスタマーズセンター大阪様になります。場所は吹田市にあります。基本的にバイヤーの方や工場の方が商談の目的で来られることが多いようですが、予約すればどなたでも見学させて頂けるそうです。
私も10年程前に工場に勤務していましたので、フォークリフトは比較的身近な存在だったのですが、ここで展示されていた物を見て非常に驚きました。全て電動自動車に代わっていました。私の知っているフォークリフトはエンジン車だったので時代の変化を感じます。まず電動のフォークリフトは稼働音がとても静かになっていました。案内して下さった方の説明によりますと現在は半数以上のフォークリフトが電動化しているそうです。次に全自動化が進んでいる点が挙げられます。予め高さや距離などの詳細なデータを入れておく必要がありますが、完全に無人で運転することが可能なものがありました。動作スピードは有人の方が早いのですが、夜間などの人の居ない時間帯にも作業を行うことが出来るためとても有用なものだそうです。安全性に関しての設計が素晴らしかったです。本当はしてはいけない行動ですが、どうしても長い間使っていると「慣れ」が悪い方向に出て事故が発生します。具体的に言うと「フォークリフトの運転席から身を乗り出してはいけません。」というものです。これは前に身を乗り出した時に操作レバーに服が引っかかってしまい勝手にフォークが作動して事故に繋がる可能性があります。この部分に関して、こちらの会社のフォークリフトでは運転席からお尻が離れて重量がかからない状態になると完全に操作できない仕様にしており、前述の事故が発生しない仕様になっております。先に述べましたように本来ならあってはいけない事故です。しかし、実際に事故が発生していることは事実です。そういった事故を運転者のモラルや行動に頼るのではなく、システムとしてどんな人が使っても事故を起こさないようにする仕組みにしている点は本当に素晴らしく感じました。システムの改良で事故や失敗を回避する方法はどの業種にも繋がる大事な考え方ではないでしょうか。別の言い方をするならある種のユニバーサルデザインの様な考え方をなさっていてとても良いと思ました。
たまに障がい者の社会参画に関して、周りの負担が増えるという意見を聞きます。しかし、その考え方は根本的な部分に間違いがあります。周りが支えようとするのではなく、社会や会社のシステムを改良して障がいの有無に関わらず、本人がある程度独立して動けるシステムを作れば良いのです。トヨタL&F様が事故の原因を属人化せずシステムの改良をするのと似ていますね。こうすれば障がい者はもちろん健常者はより良い労働環境が手に入ります。そういった社会の在り方を考えられる良い機会でした。
全体を通して、無駄を削減し、効率化を重視する「トヨタ方式」の精神を感じられました。可能な限り問題は人に因るものではなく、システムの問題として捉え、誰であっても効率的に働ける社会の在り方を体現しているような展示が特徴的でした。とても勉強になりますし、面白い所だったので是非一度参加して頂ければと思います。今後とも家庭教師の帝塚山をよろしくお願いします。
私も10年程前に工場に勤務していましたので、フォークリフトは比較的身近な存在だったのですが、ここで展示されていた物を見て非常に驚きました。全て電動自動車に代わっていました。私の知っているフォークリフトはエンジン車だったので時代の変化を感じます。まず電動のフォークリフトは稼働音がとても静かになっていました。案内して下さった方の説明によりますと現在は半数以上のフォークリフトが電動化しているそうです。次に全自動化が進んでいる点が挙げられます。予め高さや距離などの詳細なデータを入れておく必要がありますが、完全に無人で運転することが可能なものがありました。動作スピードは有人の方が早いのですが、夜間などの人の居ない時間帯にも作業を行うことが出来るためとても有用なものだそうです。安全性に関しての設計が素晴らしかったです。本当はしてはいけない行動ですが、どうしても長い間使っていると「慣れ」が悪い方向に出て事故が発生します。具体的に言うと「フォークリフトの運転席から身を乗り出してはいけません。」というものです。これは前に身を乗り出した時に操作レバーに服が引っかかってしまい勝手にフォークが作動して事故に繋がる可能性があります。この部分に関して、こちらの会社のフォークリフトでは運転席からお尻が離れて重量がかからない状態になると完全に操作できない仕様にしており、前述の事故が発生しない仕様になっております。先に述べましたように本来ならあってはいけない事故です。しかし、実際に事故が発生していることは事実です。そういった事故を運転者のモラルや行動に頼るのではなく、システムとしてどんな人が使っても事故を起こさないようにする仕組みにしている点は本当に素晴らしく感じました。システムの改良で事故や失敗を回避する方法はどの業種にも繋がる大事な考え方ではないでしょうか。別の言い方をするならある種のユニバーサルデザインの様な考え方をなさっていてとても良いと思ました。
たまに障がい者の社会参画に関して、周りの負担が増えるという意見を聞きます。しかし、その考え方は根本的な部分に間違いがあります。周りが支えようとするのではなく、社会や会社のシステムを改良して障がいの有無に関わらず、本人がある程度独立して動けるシステムを作れば良いのです。トヨタL&F様が事故の原因を属人化せずシステムの改良をするのと似ていますね。こうすれば障がい者はもちろん健常者はより良い労働環境が手に入ります。そういった社会の在り方を考えられる良い機会でした。
全体を通して、無駄を削減し、効率化を重視する「トヨタ方式」の精神を感じられました。可能な限り問題は人に因るものではなく、システムの問題として捉え、誰であっても効率的に働ける社会の在り方を体現しているような展示が特徴的でした。とても勉強になりますし、面白い所だったので是非一度参加して頂ければと思います。今後とも家庭教師の帝塚山をよろしくお願いします。