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木村先生の実験教室2025-前編

「偏光レンズ」等、その言葉自身は聞いたことがあると思います。私もカメラ用の偏光レンズを持っていたので、身近なものだとは思っていました。しかし、実はもっと身近なものに使われているそうです。それはテレビです。偏光板を通して見るとキレイに見えたり、見えなかったりします。完璧に偏光でした。実は液晶の原理を考えると偏光板がその仕組みに入っています。そう考えると自分の使っている技術について知らないことが多いと感じさせてくれる実験でした。また、スマートフォンのカメラ等にも採用されているようです。思っているよりも私達の身近にあるのです。
他にも蜂の目は左右の目が違う方向の偏光板のような役割を果たしており、それを利用して太陽の方向を探っているそうです。通常の光源であれば光は様々な方向に散らばっています。しかし、太陽光の場合は、十分に遠いため、平行な光線とみなせる性質があるそうです。この性質を利用していたのが「ヴァイキング」らしいです。木村先生のお話では、ヴァイキングの沈没船には必ず大きな「方解石」の結晶があったそうです。方解石は物が2重に見える性質があります。この性質を利用して曇りの日でも太陽の方角を確かめていたようです。より詳しい説明になると歴史学の分野になるので、今回は導入だけでした。
実験については後編で書きたいと思います。